6月30日、「介護職員等によるたんの吸引等の実施のための制度の在り方に関する検討会」が開催され、介護職員がたんの吸引等を行う際の研修カリキュラム、研修機関の登録要件、実施機関の登録要件について提案されました。
研修カリキュラムの類型については、
(1)たんの吸引及び経管栄養について、対象となるすべてを行う類型
(2)口腔内および鼻腔内のたんの吸引と、経管栄養(胃ろうおよび腸ろうのみ)を行う類型
(3)特定の利用者に対する医行為について、実地研修を重視して行う類型
の3つが提案されました。
また、研修機関の登録要件、実施方法については、
・たんの吸引等に関する法律制度及び実務に関する科目について研修を行うこと
・たんの吸引等の実務について、医師、看護師等が講師になること
・研修を受ける者の数に対し十分な数の講師を確保していること
・研修に必要な器具等を確保していること
・研修の安全管理体制を定めた業務規程を定めていること
・他の類型の研修等により知識・技能を習得している者には研修の一部を免除できること
などが示されました。
実施機関の登録要件は、
・医師の文書による指示
・個々の対象者の状況に応じ、たんの吸引等の実施内容等を記載した計画書を作成
・たんの吸引等の実施状況を記載した報告書の作成と医師への提出
・計画書の内容についての本人や家族への説明・同意
などが示されています。
今後さらに検討を深めるため第9回検討会が7月中に開催される予定です。
詳しくは、以下をご覧ください。