9月5日に第79回介護給付費分科会が開催されました。次の3つのテーマについての議論がありました。
- 介護サービス利用者に対する医療提供のあり方について
- 介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する基礎調査
- 特別養護老人ホームにおける認知症高齢者の原因疾患別アプローチとケアの在り方調査研究
「1.介護サービス利用者に対する医療提供のあり方について」において、かつて介護保険部会でも議論がありましたが、資料15ページの「介護保険施設等の入所(居)者の服薬割合」で有料老人ホーム(特定施設)の服薬数の議論になりました。「有料老人ホームにおいては、7種類以上の服薬を行っている入居者が36%おり、特養や老健に比べ、その割合が多い」ことに関して、「日本老年学会では薬は5剤に絞るべきという指針がある」、「有害事象が生じている可能性がある」、「医師に処方権があることは事実だが、医療界の中で整理が必要」等の意見がありました。
この資料は、平成21年度厚生労働省老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業分)「介護施設における医療提供に関する調査研究事業報告書」(平成22年3月株式会社三菱総合研究所)から作成されたものです。報告書にご関心がある会員の方は、事務局までご連絡ください。
そのほか、特養・老健の医療提供の在り方、小規模多機能型居宅介護やグループホームにおける看護職員配置、看取りの対応の強化の議論がありました。