厚生労働省老健局振興課より、補助手すり(ベッド用)及び車いす(入浴用)に関する事故の発生を防止するための注意喚起について連絡がありました。
■補助手すり(ベッド用)
要介護者が介護用ベッドの側面フレームと補助手すりの支柱との間に頸部を挟み込んだ状態で発見され、死亡が確認された。事故原因は、使用者が動いて、ベッド上から滑り落ちた際に、ベッドフレームと補助手すりの支柱との間に首が入り込み、事故に至ったものと考えられる。
■車いす(入浴用)
車いす(入浴用)を使用してわずかな段差を降りる際に、装着していたシーベルト(安全ベルト)が外れ、前方に投げ出され、重傷を負った。事故原因は、開閉ロックが不十分な状態であったため、着地などの衝撃を受けてロックが解除され、車いす(入浴用)が折り畳まれた際、安全ベルト固定部が使用者の体重を支えきれずに外れて使用者が転落し、事故に至ったものと考えられる。
■車いす(入浴用)
車いす(入浴用)で移動中に製品の一部が破損し、使用者が転倒して重傷を負った。
福祉用具の使用に際しては、心身の状況や生活環境等に応じた選定がなされた上で適切に使用されるよう、安全性を確保する措置を講じていくことが重要です。福祉用具は、様々な使用状況が想定されますが、いずれの状況においても適切に使用され事故等の発生が防止されますようご留意ください。
詳細は、経済産業省HP「製品安全ガイド」をご覧ください。
また、これまでに消費者庁及び製品評価技術基盤機構から公表された福祉用具に関する製品事故が、厚生労働省の関係団体である日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)において公表されています。