厚生労働省老健局振興課より、手すり(浴室用)、歩行補助車に関する事故の発生を防止するための注意喚起について連絡がありました。内容は、以下の通りです。
■手すり(浴室用)
使用者(80歳代男性)が入浴中、異音がしたため家人が確認すると、使用者が倒れており、負傷していた。
現場に、浴槽から当該製品が外れて床に落ちていた。調査の結果、当該製品には、異常が認められないことから、浴槽への固定が緩んでいたため、浴槽から外れ、転倒に至ったものと考えられる。
本体及び取扱説明書では、浴槽固定に関して注意喚起はあるものの、固定が緩んでいる場合の具体的な調整方法等が記載されていなかった。このことも事故に至った原因と考えられる。
■歩行補助車
使用者(80歳代)が当該製品を使用中、自動車に乗ろうとしたところ、当該製品とともに転倒し、負傷した。
現在、原因を調査中。
福祉用具の使用に際しては、心身の状況や生活環境等に応じた選定がなされた上で適切に使用されるよう、安全性を確保する措置を講じていくことが重要です。福祉用具は、様々な使用状況が想定されますが、いずれの状況においても適切に使用され事故等の発生が防止されますようご留意ください。
また、これまでに消費者庁及び製品評価技術基盤機構から公表された福祉用具に関する製品事故が、厚生労働省の関係団体である日本福祉用具・生活支援用具協会(JASPA)において公表されています。