公益財団法人介護労働安定センターから、「平成26年度介護労働実態調査結果」が公表されました。
本調査は介護職員の離職率や賃金、不満点などを調査したものです。
1年間の離職率(平成25年10月1日から平成26年9月30日)は、全体では16.5%(平成25年度16.6%)でしたが、特定施設入居者生活介護は23.0%(平成25年度22.8%)と高くなっています。
※離職率:1年間の離職者数÷平成25年9月30日時点の在籍者数×100
もう少し長い期間でみますと、以下のとおり、特定施設の離職率は下がっていますが、この2年は足踏みしています。
財団法人介護労働安定センター介護労働実態調査
平成19年9月末 40.3%
平成20年9月末 32.5%
平成21年9月末 29.1%
平成22年特定施設経営概況・処遇状況等調査
平成22年6月末 26 4%
財団法人介護労働安定センター介護労働実態調査
平成22年9月末 25.1%
平成23年9月末 24.9%
平成24年9月末 25.2%
平成25年9月末 22.8%
平成26年9月末 23.0%
同じ調査から、特定施設は特養などと比較して(1)事業開始年数が短い、(2)都市部に多い、(3)民間企業が多いということが判ります。こうした傾向が影響しているかもしれませんが、特定施設のサービスの向上、事業の安定のためにも、定着率の向上が望まれます。各社におかれましては、より一層、職員定着の対策に取り組んでいただきますよう、お願いいたします。