平成28年8月31日、岩手県下閉伊郡岩泉町の認知症高齢者グループホームにおいて、台風10号に伴う暴風及び豪雨による災害発生により多数の入居者が亡くなるという痛ましい被害がありました。
これを受けて、厚生労働省老健局高齢者支援課長等から自治体へ非常災害対策及び入所者等の安全の確保を依頼する文書が発信されています。
望まれる対応は具体的には以下のとおりです。
- 非常災害時の施設等における入所者等の避難方法や、職員間の連絡体制を含めた緊急時の 対応体制を適切に構築するための具体的な計画の策定又は点検など、関係法令及び通知に 基づき必要な措置を講じ、非常災害時に備えること。
- 施設等の職員は、日頃から、気象庁など公的機関や、テレビ、ラジオ等の報道やインターネット による気象情報等に関する情報の収集に努め、危険が想定される場合は上記1.の計画を踏 まえ着実に避難を行うこと。
- 日頃から消防等関係機関との通報・連携体制を整備し、定期的に職員にその周知及び徹底を 図ること。
- 定期的に避難訓練その他必要な訓練を実施すること。
- 日頃から消防団や地域住民との連携を図り、非常災害時の際に避難等に協力してもらえるような体制の構築に努めること。
事業者の皆様におかれましては、今一度非常災害対策及び入居者の安全の確保についてのご確認をお願いいたします。