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グループディスカッションの様子。
定例研究会では恒例となりつつあります。
平成15年11月27日(木)、半蔵門「東条インペリアルパレス・九重の間」において第2回定例研究会が開催されました。
当日は、関東近隣を中心として49名の方にご出席いただき、次の4つのテーマについて話し合いを行いました。8グループに分かれた参加者様は、普段、それぞれの特定施設で抱えている問題点などを3時間近くに渡り、熱心に話し合われていました。
第2回定例研究会 ディスカッション・テーマ
- スタッフ採用・導入研修・モチベーション向上について
- ご入居者・ご家族への対応について
- 施設でのアクティビティについて
- 介護保険の給付対象とならない介護サービスについて
話し合われた内容を各テーマごとに簡単にご紹介します。この他にも、各施設におけるさまざまな具体例が挙げられました。
1.「スタッフ採用・導入研修・モチベーション向上について」
1) 未熟な者が未熟な者に指導するということが起こる場面がある。
2) 職員が辞める理由として職場の人間関係の問題がある。
3) ベテランナースと、経験は浅いがやる気のあるワーカーとの協働について工夫しなければいけない点がある。
4) 職員のモチベーションや資質については個人差がある。
5) モチベーションを出す職員にはそれなりの評価を与える。
6) ヒヤリ、ハット方式で日常的なリスク管理をする。
7) 常勤・非常勤の比率の問題点、パートにも資質の高い人がいる。
8) 採用の時点で「ケア」に向いているかどうかを観る。
9) 様々な問題を解決するには、施設に合ったマニュアルの作成、職員の継続的な研修体制の確立が必要である。
10) 給与体系に評価制度が導入されたが、評価については上司本位になりやすいので評価システムを整備したい。
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発表中の一コマ。
他グループの発表も
参考になります。
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日常業務での悩み解決の
糸口になりましたでしょうか。
2.「ご入居者・ご家族への対応について」
1) ご入居者やご家族からいただくクレームの中で最も多いのは「食事」についてである。
2) ご入居者のニーズの把握にはアンケートが有効である。
3) 食事の温度管理に保温庫、保冷庫を利用し、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくお出しする工夫をする。
4) イベント食や特別食の工夫もするがそれが直接クレームの解消に効果があるということはなかった。
5) 定食式、メニュー選択式の他、昼食に出前の日を設けて工夫する例などがある。
6) 施設内での転倒事故など起こりうる事態に備え、ご入居者だけでなくご家族にも日ごろからご理解をいただくためのリスクマネジメントが必要である。
7) 介護記録を必ず詳しく書き残すことや日ごろのご家族への密な連絡に施設全体で取り組む必要がある。
8) ご家族が不仲で対応しづらいこともあり、それには日頃から記録やレポートを詳細にとっておく工夫も必要である。
9) たとえ議題がない時でも運営懇談会を定期的に開き、ご入居者やご家族のニーズを把握し、日ごろからコミュニケーションをとっておく。
10) ご入居者の物がなくなったという場合などのご本人や家族に対応する「サービス向上委員会」を作っている。
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熱心にメモを取られる方も
いらっしゃいました。
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皆様、手持ち時間3分では
物足りないご様子。
3.「施設でのアクティビティについて」
1) 地域性を活かし、四季折々を感じて頂けるように心掛ける。
2) 感情表現が不得手な方やできない方へのアクティビティプランを考える。
3) アニマルセラピーを活用する。
4) ボランティア等の有効活用。
5) アクティビティに対応できる職員の配置について効率化を図る。
6) 要介護の方と自立の方とのプランの分け方、または、同時に楽しめるプランとする。
7) 限りある資金で如何に有効なプランを立てるか工夫する。
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グループごと、
非常にわかりやすく
内容をまとめて
いただきました。
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長時間にわたるご協力、
ありがとうございました。
4.「介護保険の給付対象とならない介護サービスについて」
1) その費用は、入居時に一括していただく、その都度徴収するなど施設による。
2) いわゆる「上乗せ、横出しサービス」についての明確な区分けは可能か?
3) 介護サービスに「基準」というものはあるのか?
4) 現状、入居者から上乗せ・横出しサービス分の料金は徴収していないが、今後、徴収したいと考えている。他の事業者はどのように対応しているのか?
5) 各社対応がさまざまな上、自治体によっても料金を取って良いサービスとそうではないものの設定にバラつきが見られる。
6) 人員配置の「上乗せサービス」分の徴収については、介護報酬の改定に合わせた形でご家族に説明をすると、比較的納得していただきやすい。
4. のテーマについては法的な絡みがあるので、「確認」の意味で参加された方も多かったようです。
2000年4月から施行された介護保険法に基づくサービス提供事業者は、年々増加し、それに比例して事業者ごと多種多様なサービスが提供されております。このような状況の中で、今後ますます行政と事業者との折衝は続くと思われます。本年も引き続きこのような会員様同士の意見交換の場をご提供していく予定でおりますので、是非ご参加頂き、業界を代表する事業者団体の一員として、当協議会の固い結束に力をお貸しください。