熱心に聞き入る出席者のみなさま。
メモを取る姿も多く見られました
去る、8月1日(金)に大手町サンケイプラザにおいて、ケアハウス向け講演会が行われました。今回は、特定協への入会率のアップと特定施設指定の取得率アップを目指して、関東近県(東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、長野、山梨、静岡、愛知)のケアハウスを対象とし、当日は96名という多くの方にご出席いただきました。
講師として社会福祉法人神戸福生会理事長 中辻直行氏をお招きして「ケアハウス・第3カテゴリーへの転換~特定施設への移行プログラムと経営シミュレーション~」というテーマで講演していただきました。
始めに、当協議会の事務局長沼田より協議会の概要と今後の特定施設を考えたときにケアハウスの存在が重要になってくること等の挨拶がありました。
(福) 神戸福生会理事長
中辻氏
中辻氏は講演会の内容を大きく2点に分けてお話しされました。1点目は、「ケアハウスが特定施設の指定を受けることによってどれだけの機能の向上ができ、入所者に対するサービスの向上ができるか」、2点目は、「経営上どれだけのメリットがあるか」。これについて、現状から特定施設への転換時の条件や気をつけなければいけない点を中心にお話しいただきました。
2:1という介護体制を取ることによって特養よりも手厚い介護をして、基本的に一生ケアハウスで生活できるようにしたこと、上乗せ介護費を徴収することによって安定した経営、サービスの提供をできるようにしたこと、ケアハウスはあくまでも在宅であり、在宅に365日24時間の安心を備えた形であること等を、特定施設の指定を受け、もっぱら要介護者を受け入れるという新しい形のケアハウス、「ケアハウスこうべ」を開設された実体験を元に具体的な例を挙げてご説明していただきました。
具体的事例による分かりや
すい解説に理解も深くなり
ました
転換するときの注意点としては、目先の利益ではなく5年先、10年先の未来像を考えて計画的に転換をすること、事前に将来保障するサービスやいただく費用等について、きちんと入所者とご家族に説明をして理解を得ること、ソフト面で、特養以上の質のサービスを提供できるようにスタッフを養成すること等を挙げていました。
講演後の質疑応答でも、質問一つ一つに丁寧にお答えいただき、忙しい中お越しいただいた出席者の方も満足され、大変意義のある講演会となりました。