平成22年10月4日(月)に『事例検討で知る「認知症ケア」研修』を仙台市のショーケー本館ビルにて行いました。
東京都健康長寿医療センター研究所研究員伊東美緒様を講師にお招きし、認知症にテーマに絞り10時から17時まで1日かけて研修とグループワークを行いました。
東北各県から27名のご参加をいただき、アンケートでも満足度の高い研修となりました。
金澤代表理事
金澤代表理事のご挨拶の後、伊東様からの研修は、看護師として介護事業所に従事された伊東様ご自身の経験や、数々の介護事業所で実施された研究を基にしておられ、介護現場で働く参加者の皆様が「あるある」と思わずうなづいてしまうお話の連続でした。こうしたお話から、介護者が無意識に行っている介護業務において高齢者の思いを見落としていることを気づかせる研修内容でした。
グループワークでは、参加者からご協力を得て4つの事例をご提出いただき、どこの施設でも問題になっているような「他の人の居室に入ってしまう方」「帰宅願望のある方」「職員への暴言暴力がある方」「トイレの場所がわからない方」について、伊東様を交えて問題解決方法を話し合いました。
研修の様子
グループワークの様子
- (アンケート意見の抜粋)
- ・自身の今までの経験と重なる事が多く、とても楽しく講習を受けることができました。また機会があれば受講させていただきたいです。
- ・先生の体験談を交えての講義だったので、とてもわかりやすく勉強になりました。これまで受けていた研修で1番楽しくためになりました。今後も先生の研修を当施設スタッフにも受講してもらいたいと感じました。
- ・最近、忙しい業務をこなすだけになってきていた自分にとって介護を考える時間をもて、とても良かったと思いました。ありがとうございました。
- ・普段何気なくやっている自分の動きや言葉も利用者は細かく見ているぞと感じました。「あっ!」と思い当たることが多くありました。
- ・介護を受ける方の目線に目をむけての介護をすることでの気づきによって、意識していない所で知らずに利用者を強制してしまっている事に気づきました。日常の中で1人1人の利用者に目を向ける機会を増やしていきたいと思います。