今年3月に相互会員となりました京都府特定施設協議会との共催で、8月25日(水)に施設見学会とケアマネ情報交換会を京都で開催し、21法人30名の方にご参加いただきました。今回は京都で(財)京都ライフクリエイト事業団が運営する『ライフ・イン京都』の施設見学をさせていただきました。
ライフ・イン京都は開設から今年で23年目を迎える歴史あるホームです。定員は370名と大規模で、一般居室棟(226室)と介護居室棟(82室)とに建物が分かれます。一般居室には、大浴場やレストランの他に図書室、談話室、ホール、アスレチックルーム、シアタールーム、応接会議室等々たくさんの共用施設があり大変見応えがありました。また、水分補給のためのお茶が随所に設置されていたり、廊下やエレベーターにちょっと座れる椅子が設置されていたりとご入居者への細かい心配りや工夫がみられ感心させられました。
介護居室は、11室のケアセンターこすもすと71室のケアセンターひまわりに分かれており、どのフロアもアットホームな雰囲気で時が流れていたように感じました。特にケアセンターひまわりは、各フロアに特色があり医療依存度が高いフロアや重度認知症対応のフロア、軽度認知症・身体障害対応のフロアと分かれており、その方のニーズを踏まえた職員配置やハード(入浴機器等)体制を取っておられました。また、一角にお茶をたてるコーナーがあったりと随所に京都らしさを感じました。見どころ満載であったため全てをみることができなかったのが残念でしたが、参加いただいた皆様はとても満足されたようでした。
施設見学後、休憩をはさんでホーム内にある多目的ホールでケアマネ情報交換会を行いました。講師である京都府介護支援専門員会理事の真辺一範様に「施設ケアマネジメントのあり方」について講義をいただいた後に、情報交換会を行い活発な意見交換がされました。以下に情報交換会で意見があったことを掲載いたします。
- (ケアプラン担当者は)
- ・介護スタッフで担当制にしている。
- ・1人で全て担当している(※要支援、要介護者26名)
- ・現場職員でプランを担当し最終的にケアマネがプランを確認する。
- ・現場の声を聞きながらケアマネが専従で作成
- ・50名を専任で担当。兼務は3回/月ケアマネ業務をするがなかなか時間がとれない
- ・施設ケアマネが1~3表担当。具体的指示書を現場が作成。ケアプラン作成の教育をケアマネが担当している。
- ・看護師がケアマネを兼務。
- (ケアマネの専従、非専従について)
- ・兼務の介護職は介護に忙しく時間がなかなかとれない。
- ・専任が約100名、兼務が40名を担当。
- ・いままで兼務だったが専任になってやりやすくなった。
- ・現場が忙しくてプラン作成の時間がとれない(兼務)
- (ケアマネの業務内容)
- ・ケアプラン作成、ご本人・ご家族への説明、申請代行、プラン見直し(6ヶ月、原則更新時期)、モニタリング(3ヶ月ごと)、サービス担当者会議開催。
- (ケアプラン作成について)
- ・転倒予防、誤嚥防止、スキントラブルの解消、コミュニケーションにポイントを置いている。
- ・「昔の親とは違う、人格が変わった」と受入れられなかったご家族が、ケアマネが相談に乗り介入する事でご家族の気持ちも変わった。
- ・アセスメントを看護職が担当していている。
- (サービス担当者会議について)
- ・ご家族に来ていただき、本人、介護士、看護師、PTで開催。5組/1週ほど。
- ・ご家族は参加していない。
- ・会議は1ケースに30分。10~20件/月。1ヶ月前にご家族にプランを郵送。
- ・1回/週開催。ご本人やご家族に出席の連絡をするが、ご本人は80%、ご家族様は60%の割合で出席している。
- ・担当者会議は職員のみで実施。何か問題があればご家族をお呼びする。
- ・担当者会議にはご家族に来ていただき、ご本人・ご家族の希望に沿ったものになっているかを確認していただいている。
- (課題)
- ・外部受診が増えてきて時間がとられる。
- ・コミュニケーションの取りにくい方への利用者本位の支援。
- ・施設の都合、施設のやりやすいようになっていないか。
- (工夫、その他)
- ・認知症の方は早期に成年後見人がついてもらった方がよい。
- ・外部(市町村等)と関係を持つことや地域との関係を積極的に行っていくことが大事。夏祭りやお食事会等。
- ・専門医療機関の受診希望の場合、有料で対応。職員の職種によって価格設定をしている。または、入居者の状態によって選択していただく。
- ・マナーが悪い方への対応。少人数での部屋で対応する。時間をずらす。
- ・認知症の方も含めたレクリエーション、クラブ活動の強化。
- ・センター方式を取り入れたが難しかった。
- ・過去に孫に書かれた手紙をご家族にもって来てもらい参考になった。また、協力的になっていただいた。
- ・ご家族は「よろしくお願いします」「いまのままで」と言われる方が多いのでシートを利用したり、ご家族を巻き込んだりすることで信頼関係ができる。
- ・現場がプランに関わらないことが多い。
最後に講師の真辺様より情報交換会の総評をいただきました。今回の情報交換会に参加された方は自施設でのケアマネのポジションや役割を改めて確認するとともに特定施設のケアマネの悩みや情報を共有できた機会になったことと思います。後のアンケートには「まだまだ情報交換したかった」「同じ特定施設のケアマネさんに聞きたいことがありすぎた」「実務で参考になる意見交換ができて良かった」等大変満足されたようでした。
情報交換会の様子
情報交換会の様子
今回の施設見学&ケアマネ情報交換会は大変ご高評いただきアンケートでは9割の方にご満足いただく結果となりました。今後も皆様にとって、ためになる研修や情報交換会、見学会を開催できればと思います。また、「このような講義が聞きたい、この職種の情報交換がしたい」といったご意見がありましたら是非特定協事務局までご連絡下さい。研修会の参考にさせていただきたいと思います。
最後になりますが今回、気温37度という猛暑日の中、ご参加いただいた皆様大変お疲れ様でした。そして、施設見学にご協力いただきましたライフ・イン京都様、本当にありがとうございました。