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2011年10月11日

大阪で「特定施設専門研修」を10月11日に開催しました。

 平成23年10月11日(火)に大阪梅田、富国生命ビル12F アクセス梅田フォーラムにおいて「特定施設専門研修」を開催致しました。25法人(正会員24法人、非会員1法人 )、51名(正会員49名、非会員2名)の方にご参加いただきました。

 第1部の「認知症ケア」では、財団法人浅香山病院 精神科医師の戸井優樹先生より『認知症の基礎知識』という内容で、アルツハイマー型認知症、BPSD、レビー小体型認知症などの症状などをわかりやすく説明していただき、また医学面、医療面の情報、ケアの目標、具体的なケースに沿う介護方法などについて、有益なアドバイスもいただきました。講師と参加者の熱意で予定よりも10分オーバーし、大変盛り上がりました。参加者アンケートでは86%の方から「とても満足」、「満足」との回答を頂いております。

<認知症ケア>
<財団法人 浅香山病院 医師 戸井優樹先生>

第1部 『認知症の基礎知識』
財団法人 浅香山病院 医師 戸井優樹先生

 

 

 第2部の「特定施設における終末期ケア」では、全国特定施設事業者協議会理事で(株)誠心、代表取締役の吉松泰子氏より講義がありました。特定施設におけるターミナルケアでの「“看取り”を“見取り”と捉えること」、「施設で看取りができない理由は何か?」、「施設の責任とは?」、「マンパワー不足を解消方法」、「緊急時の対応」、「看護師の精神的負担」についてご自身の看護護師としての豊かな経験に基づく体験談や具体例を挙げながらご伝授いただきました。とりわけ“施設全体が大家族という考え”に立ち、日頃からの職員と入居者、及び家族との信頼関係を築くことが大切ですということについては、多くの受講者からも賛同をいただきました。
 なお、受講者アンケートでは「とても満足」、「満足」を合わせると、96%にもなります。

<終末期ケア>
<財団法人 浅香山病院 医師 戸井優樹先生>

全国特定施設事業者協会理事 吉松泰子氏

 

 第3部の「情報交換会」では9つのグループに分かれ、吉松理事もこの中に加わり、日頃の施設内での問題点や当日の研修テーマである「ターミナルケア」などについて、話し合いました。
 受講者アンケートの結果は、以下のとおりです。

<終末期ケア>
<第3部 情報交換会の様子>

第3部 情報交換会の様子

 

 研修全体を通しての受講者の感想で主なものを挙げておきます。

・講義を聞いて現場の認知症の方のケアに見直す部分が多くあり、忙しさを理由に心地よい対応ができてないなと反省させられました。
・終末期ケアを看取りと理解していたのですが、講義の中で家族の代行ということで、“見取り”という字に改めて感じました。意識改革をしていく、全職員の気持ちが大切とわかりました。
・「看取り」ではなく「見取り」そう思うだけで、看護も介護もなく感じた。私は介護職なので、どうしても看護職に頼ってしまう所も多いが、「全体で見取る」というのは大変共感しました
・ターミナルについてとても不安に思っていましたが、お話を聞いて少し心が軽くなりました。ですが、それまでにはいろいろと人間関係などを築いて、お話をしておかなければいけないという問題点もわかり良かったです。
・いろいろな施設の看護師の立場のむずかしさ、ターミナルケアのむずかしさがわかった。先生のアドバイスもとても役に立ちました
・看護師としての役割、介護職の方の仕事のやり方に悩んでいましたが、吉松先生の話を聞いてすっきりしました。

 

 今後も特定施設事業者の皆様からの要望をもとに、業務に役立つ研修を企画・立案して参ります。