平成25年度特定施設専門研修(新潟研修)を、秋晴れの下10月18日(金)に新潟駅前カルチャーセンターにて開催しました。
研修会場には、15法人(会員9法人、一般6法人)、23名(会員14名、一般9名)の方が集まりました。
研修会の様子
第一部では、特定協の事務局員でもある吉村仁志先生を講師に「特定施設における看取り介護について」をテーマに研修を行いました。吉村先生は簡単なワークを通して、日ごろ無意識に行っている“挨拶”や“笑顔”での対応について、これを意識して行うことが人間関係を築くために重要だと講義されました。また、ご自身の経験を披露されながら「死は終わりではないし、怖いものでも、汚らわしいものでもない。」と説明されました。「看(見)取りこそ、私たち介護の仕事のやりがいの中核で、これができることを誇りに感じている」とも紹介されました。また、看(見)取りに取り組む際にも、人としての感性が重要だとも触れられ、絵本を題材にグループワークも行いました。
第二部では、NPO法人「認知症の人とみんなのサポートセンター」の代表である沖田裕子先生が「認知症ケア~本人を中心にケアを考える~」をテーマに研修を行いました。「認知症の方は、中核症状のために、自分のやりたいことができない。やりたいこと(ニーズ)が満たされないことが、BPSDを引き起こすと理解できる。中核症状によって、自分らしささえ分からなくなってしまう。」と解説されました。「BPSDばかりに集中せずに、ご本人のやりたいこと、できることは何だろうと考えることが重要だ」と紹介されました。また「忙しい介護の現場では“続けられない支援は、やらない方がよい”と考えがちだが、1回だけでもやってみる価値があると捉え直して欲しい」とお話しされました。
一部、二部とも、事前課題で受講生から寄せられた質問に対して、講師から丁寧な回答が示され、有意義な研修となりました。