ホーム 活動報告 平成29年度定例研究会を6月14日に開催いたしました。

2017年6月14日

平成29年度定例研究会を6月14日に開催いたしました。

平成29年度総会に続いて、定例研究会を開催しました。
定例研究会では、「今介護付きホームが直面する課題とは」というテーマで、前半は会員企業経営者3名から取組発表を、後半はご出席いただいた皆さまにも参加いただき、グループディスカッションという構成で実施しました。

1・人材育成
  SOMPOケアネクスト株式会社   代表取締役社長 遠藤 健氏 
2・自立支援介護
  株式会社サンケイビルウェルケア 代表取締役社長 金井 岳弘氏
3・IT活用による生産性向上
  株式会社アズパートナーズ    代表取締役社長 植村 健志氏

<SOMPOケアネクスト 遠藤氏>

 <サンケイビルウェルケア 金井氏>


<アズパートナーズ 植村氏>


後半は3名の取組発表を受け、「人材育成」「自立支援介護」「IT活用による生産性向上」の3テーマに分かれてグループディスカッションが実施されました。12グループに分かれ、各グループに理事も加わり、活発な意見交換がなされました。
グループディスカッション後に各グループから発表をいただき、様々なご意見をいただきました。
以下はいただいたご意見の抜粋です。

<人材育成>
◆「褒める」こと・「コミュニケーション」の重要性について言及する意見が多数見られました。
 ・経営陣からありがとうカードをスタッフに手渡すようにしています。
 ・メンタルがくじけないように、利用者が話されていた「感謝の言葉」は、必ずスタッフへ伝えます。
◆研修については、各社の置かれている状況に応じて、様々な取り組みが発表され、実施にあたっての課題も取り上げられました。
 ・中間管理者(主任・副主任等)の育成に力を入れています。
 ・研修で学んだことを他人へ伝えることが重要です。
◆「育成より人材確保・定着が困難だ」という指摘も多くありました。
 ・応募者から選ばれるためにも、採用面接にはかなりの労力をかけています。(人材確保)
 ・コミュニケーションの円滑さを心がけて面談を定期的に行っています。(人材定着)

<自立支援介護>
◆サンケイビルウェルケアの取り組みに対して、多くの質疑応答がありました。
 ・転倒リスクが高まるのではないですか?
  →転倒させないための方法論があるのでしっかりと知識を身につけていることが大事です。
 ・1500mlも水分を取るのですか?
  →高齢者の方は基本的に水分摂取量が少なく、脱水になる事も多いため、そういった事態を避けるのが目的です。
   水分1500mlはあくまで目安です。
◆自立を考えていく上で、自発を阻害する従来の「やりすぎる介護」に対する反省の意見がありました。
 ・過剰な介護をしていると反省しています。
◆「自立支援」を今後の重要なテーマとしてとらえていく意見がある一方、実施に向けて困難さを指摘する意見もありました。
 ・自立支援介護に取り組みたいが自信がありません。取り掛かり、一歩が踏み出せないでいます。
 ・ご本人、ご家族、ホームの希望が違う場合の整理ができていません。

<IT活用による生産性向上>
◆アズパートナーズの事例も含めてIT活用に対して、以下の指摘が参加者からありました。
・システムが一元化されていない場合、既存システムとの連携及び管理が難しいです。
・システム導入コストの回収分岐ラインを意識しています。
・簡便な介護記録入力ができるようにしたいです。